@cikarang

インドネシアはリッポーチカランでの生活を記録に残し、記憶にとどめる。

バンドゥン で ” Angkulung アンクルン ” の生演奏が聴ける ‼︎なかなかいいよ。


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◻️ アンクルンって何?
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これがアンクルンだ。竹で作った打楽器である。
第一印象は、僕の田舎のじいさんは自己満で色々 (竹トンボや竹笛、切り株からの彫刻などなど) と作っていたのであるが、それらに雰囲気がとても似ていて、じいさんの作品に紛れてても違和感がない、まである。いわゆる、ローセンスの田舎っぺ。(念のために、僕はローセンスの田舎っぺが、嫌いなわけではない)
これをユサユサゆすって、音をならすのだが、音階によってこのサイズが変わってくる。低いとデカく、高いとちっちゃい。ドレミファ・・・ドまで並べるとこんな感じ。ローセンスも集まりゃオブジェと化す。
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バンドゥンは竹の産地のようで、楽器としても使っていたようだ。


◻️ どこで聴ける?
このアンクルンを使った演奏を聞ける場所がバンドゥンにはある。
” Saung Angkulung Udjo ” という劇場だ。だいたいの場所はこちらになるが、詳細はコピペでグーグルマップ様が案内してくれる。
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◻️ それは どんな感じ?
その劇場では、大まかに、「人形劇→演奏ダンス→会場全員で演奏→大演奏」の流れで、プログラムは進む。毎日午後3時半から5時半までやっているらしい。
竹から放たれる音色は、聴いていてとても気持ちが良い。日本にも馴染みのある ” 竹 ” ということが、影響しているのかもしれない。不思議なもので、アンクルンの数が増えれば増えるほど、音色の質も上がってくる。” ローセンスの田舎っぺ ” も、数が集まれば、” ハイセンスの垢抜け ” に成り得るのかもしれない。
こういう芸術系のことは、いくら言葉を並べても伝わりきらないもので、とりあえず写真で雰囲気を…。
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芸術系のことは、写真を並べれば伝わるものでもない…。リアルに限る。


◻️ 最後に
アンクルンの演奏に、心を癒された。毎日CDで聴こう‼︎ という類のものではないが、アンクルン村の劇場で聴いた演奏は、とても良かった。一度は聴いておきたい代物だ。
この村に、” 竹 ” が沢山あったから、そこに住む人々はそれを使って、娯楽を創った。それは、人々の心を豊かにしたに違いない、あれだけ素敵な音色なのだから。
アンクルンはユネスコの無形文化遺産なのだが、いつ誰が、素敵な文化をビジネスに使ってしまおうと考えるのであろうか。芸術がお金儲けの手段になってしまう瞬間は、とても気を付けた方が良いと個人的には思っている。何かがうまれている一方で、大切な何かを失っている、そんな。
僕のじいさんの、飽くまで ” ローセンスの田舎っぺ ” 作品は、金儲けに使えなかったのか、使わなかったのか、は定かではないが、少なくとも僕は今でもそれらを忘れていない。



参考に、パンフレット。見にくいが…
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